☆その2~ 寄席開催のきっかけ

 くだんの話で、八木山から土樋に、ハードルがかなり下がって移籍してきたロジャー・大葉さんと落語家の六華亭遊花さんがスタートさせた火曜日正午から14時までの2時間生番組「ロジャー・遊花の、あるあるあ~る」という番組を聞き始める。ラジオ3のFM放送をカバーしているエリアに事務所があったので、外勤時の移動には結構聞きながら移動していた。その際に「八木山と違って音源が少なく、リスナーからのリクエスト、コンテンツ間のBGMに苦労している話があり、単身赴任で持ち帰ったCDが30枚近く、それもフォーク・ロック、ジェイポップ等あったので、無期限貸し出しを(旧)ツイッターで申し入れると恐縮されたが、持って行ってしまえば大丈夫と踏み、アポなしで持参し、押し付けて帰ってきた。それ以来、スクーターで押しかけ、リスナーとして差し入れをしたり、時にはロジャーさんと遊花さんとの間に入って10分くらい雑談したのがオンエアされたりしていました。
ある時、遊花さんから「りゅうちゃん、利府町で定席(じょうせき:定期的な寄席の運営)やらない?」と言われ「年金生活者にパトロンは無理だよ~笑」会話はそれで終わったが、心の中は“もやっ”としたままでした。そして、そこが全ての出発点でした。もしかすると、やれるのか?経費の手出しが多ければ諦めるが、費用ってどのくらい掛かるのか?準備するものは何か?好きな趣味は犠牲にしたくないなあ。郡山でのバンド活動も続けたいし、ツーリング仲間との交流も継続したい。どれも諦めずにみんな一緒に、並行してやるんだ!何と我儘な、身勝手な、自己中な考え方だけど、それが良い。

☆その3~ 開催するとしたら、何が必要? 予算は?

シミュレーションとインフラ確認さあ、何の縁もなく家を建てて18年、地元のつながりも無い私は、どこをどうすれば良いのかも皆目見当が付かず、とりあえず開催場所をどうするか?ここからスタートを切りました。
公的施設が一番安価なのは容易に気が付きました。まずは公民館タイプの文化施設「リフノス」に訪問して要項とリーフレットをもらい検討する。内容は、

  • 一般申し込みは、通常2ヶ月前だが、利府町民なら3ヶ月前から予約できる。
  • 同じ日に同じ場所を借りたい団体がある場合は、抽選とする。抽選に当たった場合は、辞退は不可となる。
  • 入場料金等を徴収する場合、会場使用料は通常使用料の5倍とする。

使用料こそ違え、コミュニティセンターも同様の回答でした。
う~ん、中々ハードルが高い。プロの落語家のスケジュールを土日押さえるなら、3ヶ月前の抽選では動かしようが無い。入場料を取らずに、プロを呼んでボランティアしてもらうのには限界がある。腹積もりとしては、スタッフは少人数のボランティアで賄い、必要経費を差し引いた分はすべて出演料に回したい。継続させる為には、誰もが無理なく運用できる仕組みを目指す。ワーキングスペースのTsumikiは、10平米当たりのレンタル料が5千円で、空いていれば制限なし。これが現状でした。
もう一つのハードル、これはもっと厄介で、公的施設の管掌先が全て違う。リフノスは教育委員会。コミセンが町民生活部。Tsumikiは経済産業部。比較検討したいんだけど、検索サイトなど無い(当たり前だけど)一か所一か所を丁寧に聞いて回る。答えは、ウチの部署に関する事なら答えられますけどヨソの方はそちらで聞いて下さい。これはたらい回しになるのは必然。それでも他に解決策もなく、定職が無い事を逆手にとって、日参、朝参り、夕方と、頻回訪問。それでも下手な鉄砲が掠り始める。
Tsumiki関連の部署の係長との関係から、実績に関係なく館内全体を2万5千円でレンタルにこぎつける。これで入れ物は揃った。あとは印刷物・ポスター、フライヤー、チケットetc。これも、ひょんなことからユーチューバーの「おパパ」とTsumikiで知り合い、始めた訳を話すと、ボランティアで協力してもらえる事となる。

いよいよ「利府を笑顔の町に・・・」が、動き出せそうな感じになってきました。